特集記事

理路雑然 /-115-

2018年08月04日(土)

特集記事

理路雑然

日銀の支店長の話  

日本人はお札(日本銀行券)への信用度が高い。よその国では国民に信用されていないお札も多い。突然価値が大きく下がりパンも買えないなどという話も。お札を持ちたがらず、財産は金や宝石などに変え、金持ちは海外にドルとして預金する。我が国で一万円が一万円なのは日銀がしっかりと管理し、それを信頼する国民が存在するからだ  

江戸末期財政難に陥った諸藩が藩札を発行し、金貸しや大店からカネ・物を調達した。乱発に陥り多くは返済不能で踏み倒された。西南戦争時の西郷札や先の戦争時の軍票も同様だ。我が国でもバブル景気とかハイパーインフレは、お金の価値と物の価値が制御不能になった結果だ  

理屈はわかっても難しい。お札は元々単なる印刷物。使う側受け取る側双方が価値を認めているので成立する。日本銀行券は日銀が保証するが、ビットコインなどは利用者相互のバランスで成り立っているので頼りない  

国は税収不足を補うため国債を発行し、それを日銀が引き取り現金を国に渡す。その買い取るお金はどこからきているのか?お札を刷り増しているのか?国債とはいわば借用証、ルパン三世が日銀に忍び込み、国債に油をかけ燃やしたらどうなるのか?日銀券とは別に日本政府発行券というお札を作れないのか?と質問した  

日銀は常に様々な経済動向の観測をし、その指標に基づいて、国力・経済力に見合うお金を発行しているので、ご安心をとのこと。


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