特集記事

理路雑然 /-152-

2020年03月07日(土)

特集記事

理路雑然

「KY」というのは定着しているようた。「空気読めない」の意味だ。場の雰囲気が分からない、話題の理解に欠ける、自己中心、周りを白けさせる発言をする人を指す。KYは真面目な人が多い。TPO(時と所と場合)をわきまえずにということだ。逆に言うと日本人は「空気」に流されやすく自分の意見がないという欠点とも言える  

「OKY」という単語を、全建の会議資料に見つけ、これは何だと調べてみた。JOC(Japanese Olympic Committee日本オリンピック委員会)などの英語の頭文字の略ではない。若い人がよく使う言葉遊びみたいなもの。意味は「お前、ここに来て、やってみろ」の略だ  

いろんな場面が想像できるが、東京本社のお偉いさんが地方の支店社員に、効率をもっと上げろ、経費を縮減しろと無理な指令を出したときなどに使う。現場の事情も知らず机の上で考えた理屈に、上司に反論できず、悔しい心の中でOKY!。もちろんお偉いさんはもっと上のお偉いさんにOKYとつぶやくのだろうが  

私たちの工事現場や事務所でもよくある。もっと少ない人数でやれ、危険作業でも安全に、工期を短く、予算はこれだけ、もっと利益を出せ、ICTも?とか無理難題は様々だ。OKYと言いたくなるが、言う方と聞く方の葛藤の中で物事は進む。言う方は現場に足を運び実情を知り、聞く側はその目的を理解し応える努力をするしか道はない。愚痴は言うまい、これまで通りでは行き詰まる  

などと書いていると、きっとOKYと言われるのだろうなあ。


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