【連載コラム】海辺の街から ~第17回:外国人も日本人も働きやすい職場を望みます《外国人材・第4回》~
2025年08月13日(水)
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よく聞く「日本に来て困ったこと」として、こんな声があります。
①方言や建設業界専門用語、敬語の使い方が難しい
②住民登録や銀行口座を作るとき、日本語しか通じなくて手続きが大変
③食べ物や宗教の違いから、毎日の食事に困ることがある
④まわりに話せる人がいなくて、さみしい
⑤生活に必要なお金が思ったより多くて、足りないと感じる
実は、私も学生の頃に外国で暮らしたことがあるので、「言葉が通じない」「文化が違う」ことの戸惑いはよくわかります。でも、その時は働く必要がなかったので「お金を稼ぎながら生活する」というプレッシャーは、きっともっと大きいんだろうなと思います。
特に「さみしい」という気持ちは、毎日の中でじわじわと積もっていきます。家族や友だちがそばにいない。相談できる人も少ない。日本語でうまく話せないことで、もっと孤独を感じる。そんな時、「大丈夫?」「何か手伝おうか?」の一言が、すごく心の支えになるんです。変なグループや詐欺に巻き込まれなくて済むかもしれません。
せっかく一緒に働くなら、お互いが気持ちよく過ごせるようにしたいですよね。そのためには、
①住む場所や寝る場所がきれいなこと
②おいしくて安心できる食事がとれること
③ストレスを発散できる時間や場所があること
が大切です。そういう「ハード(生活環境)」と「ソフト(心のケア)」の両方がそろっていれば、きっと毎日がもっと働きやすく、あたたかいものになるはずです。私もそういう環境を整えるお手伝いができればいいなと考えています。