2025年度長崎県土木部第2回優秀委託業務表彰/E‐tecsコンサルタント㈱・扇精光コンサルタンツ㈱が栄誉
2025年09月05日(金)
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表彰
「さらなる技術力向上や次世代技術者育成に期待」
長崎県土木部はこのほど、昨年度に続き2025年度長崎県土木部優秀委託業務表彰式を執り行った。今年度は、E‐tecsコンサルタント㈱(森山洋次郎代表取締役社長)と扇精光コンサルタンツ㈱(安部清美代表取締役社長)の2者(2件)に対し、山内洋志土木部長が確かな技術力と卓越した見識を称えた。
同表彰は県土木部が発注した業務について、優秀な成績で完成・完了したものを表彰することにより、企業および技術者の意欲を高め、技術力のさらなる向上と業務成果の品質確保を図るもの。対象となる業務は、県土木部が発注した設計業務のうち前年度に完成した設計業務で、委託業務成績評定要領に基づき評価されたもの。県土木部は昨年度に第1回表彰式を実施した。
今年度は、対象業務約150件の中から▽主要地方道佐世保日野松浦線外2線橋梁補修工事(三角橋他3橋橋梁補修設計委託)=E‐tecsコンサルタント㈱▽時津川河川改修工事(南川橋詳細設計業務委託)=扇精光コンサルタンツ㈱―の2件を選定。8月8日午後1時15分、県庁で執り行われた表彰式には来賓として、県へ表彰制度を要望してきた(一社)長崎県測量設計コンサルタンツ協会の吉川國夫会長と、(一社)長崎県建設コンサルタント協会の谷川達夫代表理事が出席。第2回受賞者の栄えある姿を見届けた。
主催者挨拶に立った山内土木部長は、本表彰式の意義を語った上で「厳正な審査を行い優秀な成果を収められた皆さまに対し、心からお祝い申し上げます」と敬意を表した。続けて、「県においては、激甚化・頻発化する気象災害やインフラ老朽化などから県民の生命と財産を守るため、強靭な県土づくりを進めているところ。これまでも国の強靱化予算を最大限活用し、防災インフラの整備や交通インフラの強化、インフラ老朽化対策を進めてきましたが、まだまだ必要な対策箇所・規模は多く残されています。継続的に取り組むためには、建設コンサルタントの皆さまの確かな技術力と卓越した見識、豊富な経験が不可欠です。今回受賞された皆さまには、さらなる技術力の向上や次世代技術者の育成に積極的に取り組んでいただき、引き続き長崎県の公共事業に対してお力添えをいただきたく存じます」と話し、受賞した2社の代表者ならびに管理技術者それぞれへ表彰状を手渡した。
来賓からは、(一社)長崎県建設コンサルタント協会の谷川代表理事が代表して祝辞。「皆さまが本年度の優秀委託業務として表彰の栄誉に輝きましたこと、両協会を代表して心よりお祝い申し上げます。近年、社会インフラの老朽化や気象災害の激甚化により、我々建設コンサルタントに求められる技術と役割はますます重要性を増しています。そうした中で、今回表彰された業務は、確かな技術力と的確な対応力をもって公共インフラの安全性・信頼性の向上に大きく貢献されたものであり、まさに今後の業務の模範といえる成果です。この功績は、管理技術者を中心とした技術者一人一人の弛まぬ努力と日々の誠実な取組の積み重ねの賜物であり、同じ業界に身を置く者として大変誇らしく思っています。両協会におきましても、今後も行政と連携しながら地域に根ざした質の高い社会資本整備の実現に向け、引き続き尽力してまいる所存です」と述べた。
受賞者代表謝辞には、扇精光コンサルタンツ㈱の安部社長が立ち「このたび、山内土木部長をはじめご来賓の皆さまのご臨席のもと、このように盛大な表彰式を開催いただき、また表彰状を賜りましたこと、誠に身に余る光栄であり受賞者一同、心より感謝申し上げます」と深く謝意を示した。その上で、「今回の受賞は私たちにとって大きな励みであるとともに、今後の責任の重さをあらためて実感する機会となりました。私たちはこの栄誉に甘んじることなく、さらなる技術力の向上と品質管理の徹底を図り、長崎県の公共施設の品質向上に引き続き貢献してまいります。また、社会インフラ整備に携わる者として、防災・減災分野において高品質なサービスを提供し、地域社会の持続的発展に寄与することを使命と受け止め、次世代技術の活用や人材育成に力を注いでまいります。本日の受賞を契機に、地域とともに歩む企業として皆さまのご期待に応えられるよう、技術力と人間力の両面において信頼される企業ならびに技術者を目指し、今後も職務に精励してまいります」と誓った。