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国道34号大村諫早拡幅、ついに始動/土工、トンネルなど、概算160億/ほか橋梁6橋、渋滞緩和等に期待

2026年01月26日(月)

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大村諫早拡幅-大村方面から諫早市方面を望む(イメージ)

大村諫早拡幅-大村諫早拡幅について

大村諫早拡幅-標準断面図

鍬入れする関係者と鈴田小児童

 国土交通省九州地方整備局長崎河川国道事務所は、一般国道34号大村諫早拡幅を計画している。交通渋滞の解消・緩和のほか、地域医療サービス向上等に期待。2025年11月に着工式を執り行い、念願だった工事に着手する運びとなった。延長4・4㌔㍍を土工、トンネル、橋梁で整備する。


一般国道34号大村諫早拡幅は、大村市久原の与崎交差点から諫早市下大渡野町の花高入口交差点までの約4・4㌔㍍が区間。交通ボトルネック解消や線形不良箇所の回避により、交通混雑の緩和や円滑な物流の確保、救急医療活動の支援を目指す。

 現在は片側1車線で幅員11・00㍍。しかし整備後は片側2車線、幅員は23・25㍍になる計画だ。与崎交差点から鈴田峠手前までの約3㌔㍍区間は、現道を2車線から4車線に拡幅。日焼バス停付近から北側に迂回し、トンネル上バス停付近をバイパス化する。

 大半が土工となる見込みだ。このほか、トンネル2本(上り340㍍・下り360㍍)を計画。橋梁は6カ所で整備される。幅員は土工部、橋梁部ともに23・25㍍。1車線あたりの車道幅は3・50㍍。中央分離帯や路肩のほか、2・50㍍幅の歩道を両側に整備する。なお、トンネル部は全幅8・50㍍で、上り線のみ歩道が整備される。

 同事務所によると、24年度末時点における用地買収率は41%で、事業進捗率は11%。25年度予算額は3億8000万円。概算事業費は現時点で約160億円と見積もられている。

 18年1月に都市計画決定され、18年度に事業化。22年2月から用地買収に着手。県のほか、国道34号等大村市内幹線道路整備促進期成会、国道34号大村・諫早間整備促進期成会等が、幾度となく国に事業促進を求めてきた。


早期完成を願う大村市で着工式


 そしてついに着工式の日を迎えた。大村市立鈴田小学校で式典を挙行。多くの来賓を招き、念願の着工を盛大に祝った。

 式典開始前に、大村市立玖島中学校吹奏楽部が演奏を披露し、会場を盛り上げた。その後開式。主催者を代表し加藤竜祥国土交通政務官が「大村諫早拡幅を早期に完成させ、交通混雑や安全性の向上などを図る必要がある。貴重な用地をいただき地権者の方々に感謝している。一日も早い開通に向け全力で取り組む」と式辞。

 同じく主催者の馬場裕子副知事(大石賢吾知事の代理)、両期成会の園田裕史会長(大村市長)もあいさつ。両氏はともに早期完成に期待を寄せた上で、安全で円滑な工事の進捗を祈願。来賓の山田勝彦衆院議員、古賀友一郎参院議員、大村市選出の小林克敏県議(外間雅弘長崎県議会議長の代理)も地権者に謝意を述べるとともに、工事の安全を祈った。

 来賓紹介や祝電披露の後、関係者と鈴田小学校の児童が鍬入れを行い、念願の着工を祝った。最後に、国道34号大村・諫早間整備促進期成会の大久保潔重副会長(諫早市長)が謝辞を述べた上で、「官民一体となり、事業推進を図っていきたい」などと話した。

 およそ10年前、国土交通省九州地方整備局は、社会資本整備審議会道路分科会九州地方小委員会を開催。この中で国道34号大村市―諫早市間の計画段階評価を実施し▽現道拡幅▽現道拡幅+一部バイパス▽全線バイパス―の三つの具体案を議論のテーブルに上がった。

 同委員会はその後も検討を重ね、複数案のうち最終的に、「現道拡幅+一部バイパス案」が妥当と位置付け。以後、国土交通省本省が概略ルートや構造などを含めた対応方針を決定。以後、都市計画決定手続きなどに着手。新規事業採択時評価を経て正式に新規事業採択となった。


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