失われた貌/櫻田智也
2026年02月16日(月)
オックス書棚
その他
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J県警媛上署捜査係長・日野雪彦は、早朝の呼び出しで朝のコーヒーをあきらめ、カフェインも妻の機嫌もとることなく、マンションを出るところから物語は始まる。山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた身元不明の死体が発見された。不審者の目撃情報があるにもかかわらず、警察の対策が不十分だという投書がなされた直後の出来事だった。事件報道後、生活安全課に一人の小学生が訪ねて来て、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に行方不明になり、失踪宣告を受けていた。
無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。張り巡らされた伏線、最後に裏返る真実、推理の閃きを導く手がかり。一見なんの関係もなく見えていた出来事が点になり、点と点が線になり別の意味を持っての伏線回収は2025年のミステリーを代表する一冊として読み応えありです。
失われた貌/櫻田智也
1,980円(税込)
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